再構築工事の内容は研究所、事務所、倉庫の建設で、生産ラインは、既に福島工場(双葉郡大熊町)に全面移管している。平成20年7月の起工で、約2年で完成させた。総工費は、福島工場への移管関連を含め約20億円。
鉄骨づくりの各建物は、「ビバリーヒルズを思わせるモダンさと落ち着きがある」(出席者の感想)との評価もあるように地域に溶け込んでいる。耐震構造も完璧で、周囲を芝生とハナミズキ、モミジなどの緑で囲んだ。
竣工式の席上、櫛引博敬(ひろのり)社長は、「昭和31年に工場を立ち上げた。本日はOB、OGの方々もお招きし、進化するカネショウを見て頂けたと思う。創立60周年(同26年創業)に合わせ再構築できたことに感謝したい」と挨拶。
今後は、「研究開発、営業活動にいっそう注力し、物流の合理化にも邁進」と抱負を語った。
また、竣工式には、設計・監理を行ったクレハエンジニアリングから宮守保専務、施工を担った清水建設から星井進専務、新井清所沢市東消防署長らがかけつけ、それぞれ「環境に優しい農薬開発」を期待した。
【村岡孝男所沢事業所長の話】
素晴らしい事業所が完成したと思う。さらに、ステップアップしていきたい。社員も熱意をもって日々の仕事に取り組んでおり、今後は、地域に愛される事業所を目指していく。