事業方針の基軸にあるのは、農薬安全推進運動の実施。特に、6月から3カ月間にわたり実施されている「農薬危害防止運動」を、業界をリードして継続的に後押ししていく。
具体的には、農薬の適正使用の周知徹底をベースに、農薬のドリフト(飛散)防止対策の徹底、農薬安全一声運動の実践、マスク・防除衣必着運動の推進、農薬販売者に対する農薬安全管理の徹底などを啓発していく。
さらに、「農薬安全適正使用ガイドブック」のいっそうの充実をはかっていく。「業界屈指のガイドブック」(流通業者の談話)に位置づけられ、実際、使い勝手は抜群といわれている。
「農薬をめぐる最近の情勢について」をテーマに記念講演を行ったのは、農水省・農薬対策室の石岡知洋課長補佐。同氏は、今後の課題として「農薬登録制度の国際基準との調和」の重要性などを挙げた。
(写真)「最近の農薬情勢」で記念講演も
【田中康貴会長の挨拶要旨】
6月から消費者を対象に、徳島、大阪、金沢の3カ所で「農薬シンポジウム」を開催し、「農薬に初めて接することができた、農薬は正しく使えば安全、農薬を誤解していた」などの声を頂いた。今後とも、明確な「農薬の安全性」の情報発信に努めていく。