発表会開催の冒頭、統合戦略を担当している雪印メグミルク(株)の中野吉晴専務は、「雪印メグミルクグループは、酪農生産への貢献、消費者重視経営、「乳」へのこだわり、の3つの使命を経営の根幹に置き、社会に貢献できる企業をめざす。乳製品の消費低迷など厳しい事業環境にあるが、成長戦略としてのカテゴリーNo.1戦略商品は着実に成果を挙げている」とあいさつした。
雪印乳業(株)は、依然として高い安全志向を背景に「国産食材志向の定着」、外食の減少と内食の増加から「家庭内消費のさらなる拡大」、節約一辺倒を脱し、プチ贅沢・本物志向の高まりがあるとして「メリハリ消費スタイル」の3点を消費者トレンドであると想定、提案型の新商品、改良品を発表した。
国産食材志向の定着への提案として、チーズ『雪印北海道100』のブランド拡大をめざし、「コクとうまみのとろけるスライス」など新商品4品、改良品4品を投入した。
家庭内消費拡大への提案では、酒のつまみとして好適の新商品「わさび入りベビーチーズ」をはじめ、主力油脂スプレッド商品「雪印ネオソフト」は、「コクと香りアップ」を分かりやすく表示してリニューアル発売する。
メリハリ消費スタイルへの提案では、ちょっと贅沢な「生クリーム仕立てのマーガリン」を発売する。
日本ミルクコミュニティ(株)は、牛乳の消費が低迷する中、「メグミルク牛乳」など成分無調整牛乳は、前年を上回る販売実績で推移していると発表、乳にこだわった商品を提案していく。
乳飲料は「機能価値の付加」「ミルクのおいしさ」を、はっ酵乳は「乳酸菌の健康機能」を、デザートは「新しいおいしさ」「わくわく感」をそれぞれ訴求し、カテゴリーNo.1商品をめざす。
統合シナジー商品では「プチ贅沢」、「本物志向」への提案として「カマンベールプリン・芳醇ゴーダプリン」や「重ねDolce」などを投入する。
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上:あいさつする中野専務
下:主力商品