リポートしているのは球根ハンターの長場満さん(ガーデンプラザ・ナガバ代表取締役)。同氏は、比較的希少価値のある秋植え球根や、宿根草の企画を手掛けるが、チューリップの開花時期に合わせて毎年オランダを訪問しているという。
オランダには「フローラタイン」という一大イベントがある。
球根の生産者たちが全世界に向けて品種を発信するためのショウーガーデンで、開花時期になると、同国の球根輸出会社や全世界のバイヤーたちが集い、そこには新品種を含め1000種以上の品種が集結するという。
最近の傾向として、チューリップでは花びらの枚数が多く、開花すると非常に豪華に見える八重咲き、スイセンでは花弁数が際立って多く、ボリューム感のある新品種が紹介されているという。
「突然変異や交配により、毎年多くの新品種が誕生しているが、これらの球根は1球から、それも10年以上の長い年月をかけて徐々に数を増やしていく、気の遠くなる作業なんです」という長場さんの言葉が印象に残った。
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