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【富士経済】
老人ホーム給食は今年の成長市場  富士経済の外食市場調査

 富士経済はファミリーレストラン、喫茶、西洋料理、給食など8分野65の外食市場を調査した結果を8月31日、報告書にとりまとめた。

 報告書は8分野の中で2010年に前年を上回る市場は給食だけで、あとの分野は前年を下回ると見込んだ。
 とりわけ有料老人ホーム給食を注目市場とし、2009年の1090億円から2010年には1243億円に拡大(前年比114%)すると見込んだ。 有料老人ホームは2006年に厚労省が入居人数の要件(10人以上)を撤廃し、食事、生活介護、家事、健康管理のいずれかのサービスを提供していればよいとしたため登録施設数が急速に増加した。
 特養ホームや介護老人保健施設の施設数は今も増えているが、実態としては依然として不足しており、入居したくてもできない状態だ。
 2012年までに廃止される介護療養型病床の受け皿となっている側面もあるため、もともとの需要が極めて大きかったとはいえ、市場は拡大の一途をたどっている。
 給食全体の市場は2010年見込みで3兆4000億円(伸び率100.1%)。
 8分野のうち給食より大きい市場は宿泊宴会場で4兆1000億円。次が給食。その次に日本料理の2兆8000億円、ファミリーレストランの1兆4000億円などが続く。

(2010.09.02)