アグリビジネス

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【ヤンマー】
グループ新会社を設立し、農業生産に挑戦  ヤンマー

 ヤンマー(株)は、農業分野での新たな市場と顧客を創造し農業イノベーションに挑戦するため、グループ会社として、「ヤンマーアグリイノベーション(株)」を9月1日に設立した。

 同社は新規就農者の支援、儲かるビジネスモデルの構築と、農業の技術革新などを通して、持続可能な農業の、産業イノベーションにチャレンジしていく。
 当面の具体的な事業としては、広島県の世羅郡世羅町に4.6haの農地を借り、「ヤンマーファーム広島第一農場」と命名、そこで10月末からホウレンソウ、キャベツ、タマネギ、ニンジン、長ネギなどの露地栽培を始める。従業員は地元広島県から10人を採用する。
 同社の事業は、広島県・緊急雇用対策基金事業の「大規模野菜経営実証事業」に採用されており、研修・人件費は雇用対策基金から拠出される。2014年度には農産物販売で1億2000万円の売上高をめざす。将来は各都道府県でアグリビジネスに取り組んでいく考えだ。
 設立の背景には▽農産物の生産〜加工・販売に至る持続可能な「儲かるビジネスモデル」の構築▽国内農業の多様な担い手の創出▽新規就農者や農業参入企業の組織化と共同販売・加工事業による新たな収益源の獲得▽ヤンマーグループ社員の農業体験・研修の場としての活用。
 事業内容は▽農産物の生産、加工、販売、▽農業経営・技術に関する教育、研修業務、▽農業経営・生産法人経営に関するコンサルタント業務、▽インターネット等の情報通信ネットワークを利用した農業マネジメントシステムの開発・販売・情報提供サービス、▽農業機械・農・園芸生産施設、設備の賃貸、販売、仲介、▽農作業の代行、請負、委託など。

◎新会社概要
○会社名:ヤンマーアグリイノベーション株式会社
○資本金:5000万円(ヤンマー(株)100%出資)
○本社所在地:大阪市北区茶屋町1-32○設立登記日:平成22年9月1日
○代表取締役:橋本康治
○社員数:6名 

(2010.10.18)