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関係者への感謝を語る石原英助専務
「微粒剤F」は砂状の粒子からなる、粉剤と粒剤の中間に位置づけられる新型の剤型。農薬のドリフト(飛散)防止に貢献する。基剤に硅砂などを用い、その表面に農薬成分をコーティングし、主要な病害虫を防除する。
当面、市場投入されるのは「サジェスト微粒剤F」と「ビームスタークル微粒剤F」の2剤(ホームページ「JAcom」で詳細を解説します)。新農薬年度からの市場投入で、3年後の5000haの普及面積をめざす。
竣工式にはJA全農、農水省、設計・施工業者など約40名が参加した。同社は、「飛散防止は国民の健康という危害防止の大枠の中で、業界全体の課題。今回の取り組みが出発点になることを期待する」(鷲山雄二専務)という。
国民の健康・農産物の安全があっての生産資材としての農薬の存在価値がある。今回の取り組みは、「安全」に責任を持つ企業、JA全農、日植防など関係団体の思いが結集した。「農薬」に対する新たな考え方が生まれるのではないかと思われる。
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「微粒剤F」で農薬に新時代が