創業100周年と言えば、明治年代にまで遡らなければならなく、「農業総合商社では喜多猿八(香川県木田郡・明治33年創業)など数社しかないのではないか」(業界関係者)といわれるほど、希少な存在。
イシグロの創業は1909(明治42)年、石黒薬局の開設によりはじまり、創業者の石黒利平氏は17年、過マンガン酸カリの製造法を発明した。過マンガン酸カリは消毒薬で、読者の方々もお世話になったことがあるだろうオキシドールの代わりとして重宝がられた。
そのイシグロは、いま、創業100周年を機に「イシグロフィロソフィ」(イシグロの根本原理・存在意義・土台)を基本とした「新経営ビジョン」に邁進している。
フィロソフィは「社会に、お客様に役立つ」、「生命に感謝し、生命を育む」という感謝と奉仕の精神であり、創業の精神および使命感ともする「仕事とは、世のため人のために、つくすこと」を包括したもの。
創造力を養う社風で、新たなビジネスモデルを提案していく。