食品産業技術功労賞は、食品産業の発展に貢献した技術や商品、環境・CSR活動などを行った企業・団体を表彰するもの。今年で40回目を迎える。
今回は全6部門、▽商品9件、▽技術・アイデア4件、▽資材・機器・システム4件、▽マーケティング9件、▽国際1件、▽環境・CSR4件、と特別賞3件の計34件を表彰した。
技術・アイディア部門では、雪印メグミルクの「ガセリ菌SP株」が受賞した。ガセリ菌はヒトの小腸に生きたまま届いて定住するプロバイオティクス乳酸菌(善玉菌)で、SP株はその中から同社が独自技術で選択した1種類。主に同社のヨーグルト製品に使われている。
資材・機器・システム部門では、サタケの「ピカ選」が受賞した。同製品は平成21年8月に発売した低価格の農家用小型光選別機だ。フルカラーCCDカメラ搭載による高い選別能力、5インチの籾摺機に直結運転できる高い処理能力などが評価されている。特に今年は、高温障害によるシラタが多発、カメムシ被害などによる米の品質低下に対し、威力を発揮した。