今回の改造でBG無洗米装置の歩留まり率は従来型に比べ0.5〜0.7%向上。「米の精」製造装置のエネルギー消費量は25〜30%削減と大幅に効率がアップした。
元々、BG無洗米装置は歩留まり率・エネルギー消費率のどちらも、他の無洗米装置を凌駕する高いレベルだったが、今回の改造でさらにその差が広がった。
同社は、BG無洗米装置と「米の精」装置の納入先に対して、特に困難な作業が必要でなければ無償で新型への改造を行い、米穀企業に負担をかけない。今後は全国的に順次、改造サービスをする予定だ。
今回の技術改良でBG無洗米装置を設置している精米工場は、新たに大幅な利益を創出することが可能となり、生産量が多い工場では年間数千万円の利益増となる計算。
米穀業界は、激しい低価格競争が行われており、やむなく利益を削っている状況にある。そうした中、今回の技術改良により創出される利益は、米穀企業が従来どおりBG無洗米の製造を続けているだけで享受できるものであり、更なる製品競争力の強化、シェアアップにもつながるものだ。
また消費エネルギーの削減は、CO2排出量の削減にもつながり、環境への貢献も一層高まる。