アグリビジネス

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【(株)ノバレーゼ】
摘果ミカン活用の酢 商品化へ  生産者とブライダル業が協同で

 結婚式場や外食産業を展開する(株)ノバレーゼ(東京)は農家、メーカーと3者協同で摘果ミカンを使ったお酢の新商品を開発中。春には商品化する。

 高品質の果実を獲るために事前に摘み取ってしまう摘果を有効利用するという6次産業化支援の取組みだ。
 静岡県沼津市の西浦ミカンの生産農家に加えて、老舗のソースメーカー鳥居食品が酢に加工する。パッケージのデザインとか、酢の料理のレシピづくりはノバレーゼが担当する。
 新商品は農家の直売所で販売するほか、ノバレーゼのレストラン兼婚礼施設(静岡市)で料理に活用する。
 同社は新潟県でも同様の取組みを進めている。全国的にも各施設に近い遊休農地を借り入れ、婚礼料理の残さを堆肥化した土壌づくり、野菜・果樹栽培、商品開発などの6次産業化支援を検討中。
 社員が農業に取り組むCSR(企業の社会的責任)活動として取り組んでいるのが特徴で、沼津では一昨年からミカン農家と交流する中で摘果の活用という具体策になった。

(2011.01.21)