出光興産は、幅広い素材開発力、微生物培養技術とその製品化技術を保有し、一方、動物薬のトップメーカーである共立製薬は、全国に強力な販売ネットワークを構築展開している。
業務提携により、出光興産はアグリバイオ事業のうち畜産分野の営業業務を共立製薬に移管し、共立製薬は飼料添加物・機能性素材分野の製造・調達の業務を出光興産に移管する。
今後、出光興産は共立製薬の販売現場から上ってくるニーズに応え、自社開発品だけではなく、国内外から調達した商品を共立製薬に供給していく。一方、共立製薬はこれらの製品を全国の販売網を最大限活かし、販売代理店や畜産生産者に販売していく。
両社は、シナジー効果を一層高めるため、出向などを視野に入れた人事の交流も検討している。
今回の業務提携で、2015年には売上規模約30億円をめざす。この数値は両社それぞれ10年度対比で約3倍の売上規模となる。