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【サカタのタネ】
アスターに待望のポンポン咲き新品種「あずみ」  サカタのタネ

 サカタのタネが友の会会員向けに発刊している『園芸通信』2月号では、待望のポンポン咲きアスター「あずみ」シリーズを特集した。病害に強く、深みのある花色でポンポン咲きを実現した新シリーズだ。

『園芸通信』2月号 夏の切り花のひとつとして欠かせないアスターは、もともと萎ちょう病に弱くプロ向けの花だったが、同社が比較的耐病性に優れた「松本」シリーズなどを出したことで一般にもファン層が広がった。
 アレンジ用の小輪タイプ「ステラ」シリーズや「シエナ」シリーズなど、鮮やかな花色と育てやすさに定評のある品種も生み出している。
 これら品種に続くのがポンポン咲きの「あずみ」シリーズだ。
 ポンポン咲きは「松本」のような花形に比べ遺伝的に固定しにくい傾向があり、従来のポンポン咲き品種は萎ちょう病に弱いものばかりだったため、他のシリーズよりも開発に長い時間がかかった。
 さらに、商業ベースに乗せるには、花色のバリエーションが揃うことも不可欠だったが、さまざまな試行錯誤の末、ポンポン咲きとしては画期的ともいえる、萎ちょう病耐病性を持つ「あずみ」シリーズが誕生した。
 咲き進むほどに際立つ美しさを放つ「あずみ」シリーズは、日によく当てることが発色のコツだという。

(2011.02.01)