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【タキイ種苗】
「森のバター」アボカド栽培に挑む  タキイ種苗

 タキイ種苗が発刊している園芸新知識『はなとやさい』3月号では、「鰐梨(ワニナシ)」の和名を持ち、「森のバター」や「命の源」とも言われているアボカドを特集した。解説しているのは、和田園芸の和田鉄男さん。

『はなとやさい』3月号 アボカドはコロンブスの時代、スペイン人の探検家がメキシコからペルーにかけて栽培されていることで知られるようになった。その後、カリブ海のアンティル諸島、インドネシア、カリフォルニア、オーストラリアと広まっていった。
 日本へ入ってきたのは大正初期。現在では静岡、和歌山、愛媛、鹿児島、沖縄などの温暖な地域で栽培されている。
 アボカドは、脂肪の分解を促す酵素を含み胃や腸にもよいと言われているほか、美容や老化防止によいとされるビタミンE、B群、C、Aや、カリウムなどのミネラル分も豊富に含む栄養価の高い果物。
 植え付けは、日当たりと水はけのよい、作土の深い場所が適し、あらかじめ植穴には堆肥、肥料などをすき込んでおく。
 活着し生長し始めると、樹勢も強く、元来高木性であることから直立にならないように整枝させ、出来るだけ樹高を低く仕立てる。
 生長してきたら、主幹部を高さ60cm〜70cmの所で切り、主枝を3〜4本伸ばす。適度に伸びた新梢は、ピンチして樹形を整えてやる。
 「成木になると枝が繁茂しやすいため、通風や採光を考えた適宜な剪定が大事」と和田さん。家庭菜園でのトライを促している。

(2011.02.25)