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【農業関連企業・団体など】
【震災関連】 農業関連企業・団体ら支援続々 東北関東大震災

 3月11日の東北関東大震災をうけて、各企業・団体がさまざまな被災地への物資提供や復興支援を発表している。3月16日までに発表された農業関連企業の援助・支援をまとめた(本社調べ、掲載順は企業名アイウエオ順)。

◆井関農機 義援金5000万円を提供
 日本赤十字社を通じて、義援金5000万円を提供する。


◆クボタ 総額5億円相当の支援
 益本康男社長を本部長とする「東北地方太平洋沖地震 支援・復興対策本部」を設置。義援金と、オペレーターの派遣を含む小型建設機械20台を提供する。提供額は総額5億円相当。


◆サタケ グループ、代表個人それぞれで寄付
 サタケグループ(サタケ、東北佐竹製作所、佐竹鉄工、佐竹電機の4社)として、中国新聞社会事業団に1500万円を寄付した。
 また、代表の佐竹利子氏が個人として日本赤十字社に1000万円を寄付した。


◆シンジェンタ 全世界の社員に募金呼びかけ
 全世界の同社社員に国際赤十字のマッチングドネイション(※)への寄付を呼びかけた。


◆住友化学 3億円寄付と物資など提供
 義援金として3億円を寄付するほか、毛布など物資の支援も行う。
 また、グループ会社の大日本住友製薬が1億円の義援金と医薬品などの支援物資を寄付する。


◆ダウ・ケミカル 600万ドル相当の支援
 ザ・ダウ・ケミカル・カンパニーは義援金600万ドルを寄付する。
 同社は福島県相馬市に工場を持つことから同市の地域救援基金に200万ドルを寄付、同地区に長期復興向けのダウ製品、技術的・資金的資源として300万ドル相当を提供、従業員にマッチンググラント()を呼びかけ最大100万ドルを拠出する。


◆東洋精米機製作所、トーヨーライス 無洗米10万食を提供
 洗わずに炊ける同社のBG無洗米10万食と、すぐに炊けて洗わずに使える特殊な業務用7kg(4升)炊き炊飯器を提供するほか、社員による炊き出し支援も行う。
 また、両社で義援金計3000万円を寄付する。


◆日本乳業協会 粉ミルク120万本分提供
 大手乳業メーカーらの共同支援として育児用粉ミルク3000ケース(850gを2万4000缶、約96万本分))を提供し、14〜16日に水産庁の船で現地に輸送した。また追加支援として、さらに800ケース(同6400缶、約25万本分)を自衛隊のヘリコプターで16日に輸送した。
 1缶は160ml哺乳瓶で約40本分。


◆日本農薬 物資を独自に輸送
 同社独自で輸送用のトラックを確保し、水・食料・その他物資などを被災地へ輸送している。


◆バイエル 支援金100万ユーロ以上、全世界の社員に募金呼びかけ
 緊急の資金援助として88万ユーロを日本赤十字社に寄付。さらに、12万ユーロ相当の医薬品、生活用品などの物資を提供する。
 また、バイエル・ケア財団を通じて全世界の社員に募金を呼びかけ、それにマッチングさせる形で最大25万ユーロの義援金を提供する。


◆ヤンマー 義援金のほか発電機や生活物資を提供
 日本赤十字社を通じて約3000万円の義援金を寄付するほか、ヤンマー発電機175台と飲料水・水・カセットコンロなどの生活物資を提供する。


マッチングドネイション、マッチング・グラント
 個人の寄付行為や社会貢献活動に対して、その個人が属する企業や団体もそれと同額を寄付する制度。例えば、とある社員が10ドルを寄付すると、その社としても10ドル、計20ドルを拠出する。

(2011.03.17)