和名でセイヨウネギという「リーキ」(写真・右)は、日本の白ネギに似ている。上部の葉は平たく二つ折りで、ニラネギとも呼ばれていた。食用にされるのは、下部の白い部分で、栽培時に土をかぶせて長く軟白させた。
「アイスプラント」は、最も新しい野菜の一つで、佐賀大学の野瀬昭博教授が野菜に利用することを思いついた。南アフリカに出向いたとき、耐塩性植物として目を止めたという。
「コールラビ」(写真・左)のコールはキャベツ、ラビはスウェーデンカブの意味。和名ではカブカンランといわれているが、正確にはカブではなくキャベツと同種とされ、別名「球茎甘藍」ともいわれる。
栽培されるマメの中で、最大級なのが「ナタマメ」。長さ15〜30cm、時にはそれ以上に生長し、幅も3〜5cmになるという。このダイナミックなサイズから、刃物の「鉈」に見立てられて名づけられた。
その他には、イモがなくてもサツマイモ属の「エンサイ」、元禄時代から栽培されている「フダンナ」、莢に、翼に見立てられた綾状のひれが四方に出ている「シカクマメ」、若どりの「韓国カボチャ」、50cmにも長くなる「ウリ」、甘さは砂糖の200倍以上の「ステビア」などを紹介している。