小牛田工場では、主に水稲用粒剤、豆つぶ剤などを製造している。ライフラインがほぼ復旧し、3月末から一部の設備で生産を開始し、点検や修理を綿密に重ね、フル稼働への体制を整えている。
これまでの被害状況を見ると、当面必要な種子消毒剤「テクリードC」については、計画生産による早めの生産であったことから、生産者にほぼ支障はなかった。
また、東北支店、クミカ物流東北支店、郡山物流センターの事務所・倉庫建物にも大きな損傷はなく、営業活動も、放射能の影響がある福島県の沿岸部を除き、通常の活動を再開している。
同社の石原英助社長は、「被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げ、被災地が一日も早く復興されることを祈ります。食糧生産に貢献する農薬の供給責任を大切にしたい」とお見舞いの言葉を述べた。