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【日本曹達】
「トップジンM」原体で韓国に製造拠点  日本曹達

3拠点体制で長期安定供給を一層強化

 日本曹達は4月27日、南海化学(本社:大韓民国ソウル市)、三菱商事と韓国における農薬原体の製造合弁会社を設立すると発表した。

 合弁会社名は、「日曹南海アグロ」で、本年5月の設立予定。
 殺菌剤原体のチオファネートメチル(製品名:「トップジンM」)を製造するもので、資本金は3000万ドル(韓国ウォンにて相当額を払込)。資本構成は日本曹達65%、南海化学25%、三菱商事10%の比率となっている。
 チオファネートメチルは、1971年に自社開発により発売開始され、世界80カ国以上において農薬登録を取得し、国内外で幅広い作物に使用されている。
 現在は、自社工場(高岡)及びブラジルの関係会社において原体(有効成分)の製造を行っているが、海外での需要が堅調に推移しており、今後の供給力不足が想定されることから、同社は、供給能力の増強と供給ソースの多様化による長期安定供給体制の強化を目的に、かねてより第3の製造拠点設置を検討していた。

(2011.04.28)