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【共栄火災海上保険】
運用損益落ち込むも純利益は予想上回る  共栄火災海上保険

 共栄火災海上保険は5月19日、平成23年3月期決算を発表した。売上高にあたる正味収入保険料は前年比1.9%減の1558億9900万円で、経常利益は同72.1%減の8億7300万円、純利益は前年3月時点の予想を2億円上回って9億100万円だった。

 売上高が前年に比べて若干落ちたもののほぼ横ばいだった一方で、経常利益が大きく落ち込んだ要因は、22年初頭におこったギリシアの経済危機や円高の影響で、資産運用損益が前年比26億円減の31億円と大きく落ち込んだため。
 前年の純利益は繰越税金資産の取り崩しを行ったため88億5800万円の赤字決算となったが、今年は取り崩し等がないため黒字を確保できた。
 保険会社などの経営の安全性を示すソルベンシー・マージン比率は741.9%だった。前年比で18.2%減ったが、国の示す安定基準値である200%以上は保っている。
 24年3月期の業績予想は正味収入保険料が0.3%増の1564億円、経常利益が89.5%増の25億3000万円、純利益が28.5%増の20億6000万円となっている。

(2011.05.26)