同社グループは中期2カ年計画「Forward(フォワード)2010」に沿って主力事業である肥料事業分野では生産者ニーズに細かく対応した生産・販売体制の構築や経費削減に努めてきた。しかし記録的猛暑や農産物市況の混乱、生産コスト低減運動による減肥施策などが影響して販売数量は伸び悩み、東日本大震災の影響も受けたことで売上高は前期比9.4%減の175億7300万円、セグメント利益も同17.0%減の4億5000万円と厳しい結果となった。
飼料事業は販売数量の伸び悩みで売上高は前期比1.5%減の10億3000万円と落ち込んだが、コスト削減に努めセグメント利益は同423.5%増の5000万円となった。
不動産事業と食品・農産物、化粧品関連製品などその他事業の売上高は前期を上回った。
次期見通しは売上高が210億円(前期比5.2%)、営業利益5億3000万円(同74.5%)、経常利益5億3000万円(同62.6%)、当期純利益1億8000万円とした。
肥料事業での東日本大震災の影響は長期にわたると予想し、同社グループでは▽徹底的なコスト削減、▽地域密着の販売力強化、▽他社との業務提携、▽効率的な生産体制の確立などを推進していく―としている。
◆新中期事業計画決まる
また、今年度から2013年度までの3カ年を期間とした新中期事業計画を同日発表した。
国内肥料需要の落ち込みや東日本大震災の被害を受けたことなどにより計画未達成に終わった前中期事業計画を踏まえ、新計画のスローガンを「復活2013 『地域とともに復活し将来性あふれる企業へ』」とした。最終年度の連結売上高目標は232億円。