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【北興化学工業】
北興化学工業のシクラメン研究が技術賞 日本植物細胞分子生物学会賞

 日本植物細胞分子生物学会は9月6日に福岡で開いた第29回大会で今年度の学会賞表彰式を行った。技術賞には北興化学工業開発研修所のシクラメンの研究が選ばれた。

北興化学工業のシクラメン。(左から)ブルー系シクラメン「アメブルー」、多弁咲きシクラメン 同会では植物組織培養や分子生物学などの優れた研究を毎年表彰している。
 今年は学術賞で千葉大学大学院薬学研究院・斉藤和季教授の「植物メタボロミクスを中心とした総合オミクスとその展開研究」が受賞したほか、全5部門で9件が受賞した。
 社会的影響の強い研究に贈られる技術賞では北興化学工業の「バイオテクノロジーを利用したシクラメンの品種改良」など2件が受賞した。
 同社は従来シクラメンの新品種開発を行っており、世界でも珍しい青いシクラメンを2003年に販売したほか、まだ商品化はされていないが遺伝子操作で花の雄しべ・雌しべを花弁に変化させて花弁が50枚以上にもなる多弁咲きシクラメンを開発している。
 そのほか企業では、実用化された研究成果に贈られる奨励賞でサントリーホールディングスの「有用植物の二次代謝物酵素の機能進化についての研究」が受賞した。
 すべての受賞者と研究内容は同会ホームページで掲載している。

(写真)
北興化学工業のシクラメン。(左から)ブルー系シクラメン「アメブルー」、多弁咲きシクラメン

(2011.09.13)