納入先は、完全人工光型の植物工場を稼働したH.S.V.(株)(富山県射水市)。
アグリ王は、キー社が2010年に製品化した多段式ユニット。光源に利用している高輝度のLEDは、ユニットごとに光や色を制御できるRGB独立制御型で、高機能野菜や多品種少量の生産を可能にしている。
また蛍光灯を使う植物工場に比べ、空調も含めた電力消費量は50%以下となる見込み。 経産省などの調査によると、完全人工光型植物工場は全国に34施設あるが、育成の全工程にRGB独立制御型だけを利用した工場は例がなく本格的な生産施設としては日本初。
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植物工場ビジネスは異業種からの新規参入が多いため、マーケティングや販路開拓が不十分のまま開業するケースが多くみられる。 そこでキー社ではオリジナル野菜ブランド「横浜・馬車道ハイカラ野菜」を立ち上げて生産から販売までを扱っている。
今後もプラントメーカーの枠を超えて、食の安全、省エネルギー化、遊休工場の再利用など、社会問題解決につながる事業展開を進めていきたいという。