同日、調印式に臨んだ同社の中野吉晴代表取締役社長は「雪印乳業の歴史は1925年に野幌でバターづくりを始めたことで始まる。その年に札幌工場も竣工した。札幌は当社にとってもふるさとであり、町の発展とともに歩んできたとの思いがある。これからもさまざまな形で連携、協力したい」とあいさつ。上田文雄・札幌市長は「企業がまちづくりに参加し活躍してくれることは大きな力になる。乳製品の上手な摂取などを教える食育の機会提供や、子どもたちにウィンタースポーツの楽しさを伝える手助けをしてほしい」と感謝し、今後の連携に期待を寄せた。
雪印メグミルクはすでに同社札幌工場の隣に「酪農と乳の歴史館」を開設し年間2万人が訪れているほか、スキージャンプ大会の協賛によるスポーツを通じたまちづくりに貢献している。これからもこれらの活動を継続するとともに、乳製品の普及・拡大と食育教室の開催、札幌市が行っている「さぽーとほっと基金」への協力などを通じて、まちづくりに積極的に取り組んでいく予定だ。
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3月7日の調印式にて。上田市長(写真・右)と中野社長。