売上高は前年同期に比べて2%減の536億円、営業利益は同26%減の23億円、経常利益は同50%減の3億円、四半期純利益は300万円だった。
農薬の売上高は、国内ではほぼ前年同期並み、海外では前年同期を上回った。海外では、欧州で除草剤の販売が伸び悩んだが、ブラジルで大豆の菌核病に効果があるとして殺菌剤フルアジナム(日本での商品名「フロンサイド」)、アジアでアブラムシなどに効果がある殺虫剤フロニカミド(同「ウララ」)など、新興国で販売が伸びたほか、新たに開発したうどんこ病殺菌剤を発売したことなどが奏功した。
農薬を含む有機化学事業は、売上高が前年同期に比べて2億円増の237億円、営業利益は前年同期並みの3億円だった。
同社は、酸化チタン事業の採算性の急激な悪化が今後も続くと見て、通期の業績予想を下方修正した。売上高は当初予想に比べて160億円少ない1040億円、営業利益は84億円少ない6億円、経常損失は18億円、当期純損失は20億円と見込んでいる。
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