アフリカというと暑くて砂漠地帯で治安が悪く人々は貧しいという先入感がある。
ここウガンダは豊かな緑の大地が広がっており、日本の真夏に避暑地にいるような気候である。ウガンダはアフリカの中央から少し東部で、東はケニヤ、南はタンザニア、ルワンダ、西はコンゴ、北を南スーダンに囲まれた国である。ケニヤとの国境にはナイル河の源流のビクトリア湖がある。
首都のカンパラは標高が1300m、気温は17度〜28度で平均が22度である。乾季と雨季があるが今は丁度雨季から乾季へと変わる時期で昼間は流石にアフリカらしい暑さであるが朝晩は長袖である。
夕方にはスコール・夕立があり短時間に大雨が降り、8日には大粒の雹が降った。
カンパラから車で6時間くらいの地帯はどこまでも緑が広がり、高いところは標高が2500mで小高い山やなだらかな丘で低地は湿地帯である。土地は肥沃で1年中果実、野菜が栽培できる。緑が豊かで日本と同じような景色が続くが違いは田んぼの代わりにどこへ行ってもバナナ、マンゴー、トウモロコシ、サトウキビが多いことである、
カンパラの市内や、地方の町では小売市場が賑わっており、4平方mくらいの小売店が何百軒と集まって、食料品から衣類、日用品など日常の生活に必要なものが何でも揃う場所である。その他に道路端でのバナナや、トマト、ヤム芋などの青果物を売っている露店やカラフルな古着を売る店が多い。カンパラ市内にはスーパーマーケットが数軒あるが規模が小さく、ローカルスーパーの水準である。
野菜、果実は熱帯から温帯までの品目なら何でも出来る気候条件にあるが、栽培の技術がいまいちであるため品質、数量が気の毒な状態である。行政の指導体制が出来ていない。
農産物が国境を越えて流通をしており南アフリカからリンゴ、柑橘類、ケニヤから柑橘類、人参が入っている。ウガンダからは野菜が不足をしているルワンダや南スーダンにトマト、馬鈴薯、人参などが出ている。
アフリカも経済統合の動きがあり、東西南北の4〜5のブロックによる経済の統合でアフリカ全体の発展を目指す動きが出ている。ウガンダのムセベニ大統領がU,S,A 、United States of Africa 構想を提案しているが各国の同意を得るまでに至らずまだ少数派である。