いよいよ総選挙になるようだ。第3極が台風の目になるという。だが、第3極とはなんだ。
テレビは、野田首相が解散を決めた、というニュースの後で、各界の反応をつたえたが、経団連会長と日商会頭のコメントだけだった。
ひと昔前だったら、それに続いて、対立する総評事務局長など労働界の代表や、主婦連会長など消費者代表のコメントがあった。それが第1極と第2極だった。
いまは、労働界の連合や消費者団体の日生協が第1極に取り込まれて、第2極が見えない。
だが、国民の大多数が第1極になったわけではない。7月には、17万人が首相官邸に集まって、原発反対を叫んだ。この人達などの意見が、政治のなかで、社会の中で、埋もれている。これが表に出てくれば、第2極になる。
こんどの総選挙で期待されるのは、第3極ではない。第2極である。各政党の中にいて、第2極を支持する政治家が結集することである。そうした政党の再編である。
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