政局が流動化している。石原慎太郎氏が中心になって、第3極をめざしているが、その旗印は脱官僚だという。
官僚支配を壊す、というのだが、それだけでは政策にならない。壊して何をするのか。それが問題で、それが政策だ。
どんな政策に基づいて結集するのか。その政策を旗印に掲げねばならない。その政策を実行するのに、いまの官僚制度が障害になるのなら、壊すのがいいだろう。
壊すのは政策手段であって、政策目的ではない。政策目的を隠したままでは、国民は胡散臭い目で傍観するだけだろう。それは、財界の言いなりのTPP参加か、原発再開か、そして、アメリカの言いなりの軍備強化か。
政策に基づかないで集まるのなら、それは国民を愚弄する選挙互助会にすぎない。野合といわれても、しかたがない。
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