衆議院選挙の結果、自民党と公明党で3分の2以上の議席を取り、連立政権を発足させるようだ。
マスコミは、自公の圧勝といっているが、そうでもない。
上の図は、比例区の政党別の得票率をみたものである。これをみると、自公の得票率は、合せて39.4%で、約4割にすぎない。その他の政党の得票率を合計すると約6割になる。
つまり、自公の両党は4割の支持率で、3分の2以上の議席をとり、その他の政党は6割の支持率で3分の1しか議席を取れなかったことになる。
これから読み取れることは、いまの選挙制度には死に票が多く、国民の意志が歪められる、という問題があることと、新しい自公政権に対して、厳しく対峙する野党が分散していることである。
新政権の独走をはばむ力の結集を、野党を支持した6割の国民は期待している。
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