わたしは今、来年のカレンダーのデザインの渦中です。担当する日本テレビ「笑点暦」は落語を柱としています。演目の中に「唐茄子(とうなす)屋」という人情噺があり、夏の寄席の主任(とり)が高座にかける大真打噺として知られております。唐茄子とはカボチャ、南瓜のこと。インドシナのカンボジャから伝来したことを示す名でもあります。関西では、なんきん、ぼうぶらと呼ばれているようです。
わたしは一年中、カボチャを食べています。調理法はきわめて簡単、小切りにして牛乳とバターで煮るだけ。煮つめたり、あるいは、牛乳を多くしてポタージュスープに。
みやこかぼちゃにぞっこん…
茨城県那珂市、JAひたちなか那珂地区南瓜部会。味はむろんのこと、色、つや、糖度の高さなど、どれをとっても一級品…とチラシにもあるが、全くその通り。ホクホクの仕上がりで、調理の腕まで上達したのかと嬉しくなります。東京住まいなので一週間に一度、「大地を守る会」に食材を宅配してもらっています。季節はずれに、無性に食べたくなってスーパーでメキシコ産の南瓜を購入、調理しましたが繊維がジャリッと舌にさわり、とても喉を通りません。それからは生の南瓜が切れた季節には、国産の冷凍品を利用してます。
かぼちゃに目鼻
JAひたちなか専務理事の先?ア千尋さんは執筆された文章や著書を郵送して下さる。勉強させていただいていますが、時に度肝を抜く宅急便で、大地の恵がぎっしり…と。
南瓜が段ボール箱からゴロゴロ出て来たことがありました。さっそくご近所へもお福分け。その中の一人が写真のように筆描きをしてくれました。わが家の猫も興味津々(しんしん)。(写真1、2)
JAひたちなか津田直売所(写真3)のコーナーでも、南瓜がゴロゴロ(写真4)。陳列台には緑色のマットが敷いてあり、とても美しい。食べ物にいたずらをして…とお叱りを受けるかもしれませんが、「かぼちゃ大王コンテスト」とでも称して、写真1のような似顔絵を競いあうイベントを企画されたらいかがでしょう。小学生の部から大人まで。直売所に大勢の方々が見に来られ、楽しまれるのではないでしょうか。ハロウィーンのかぼちゃは中味をくり抜いて、ランタンとなりますが、かぼちゃ大王はしばらくインテリアとして楽しんだ後、スミで描いた目鼻を洗い流してお料理に。コンテストにはもちろん「料理の部門」も。
すだれの上にパック野菜
生しいたけ、トマトなど、袋詰めや、トレーにラップ包装のものは、陳列台にすだれが敷いてありました。ひとつの約束事とでもいいましょうか、展示方法にルールがあるというのは落ち着きますね(写真5)。
先にかぼちゃコーナーには緑色のマットと書きましたが、葉物も同様。また餅コーナーでも白餅と草餅は、緑色のマット棚に。担当の方の心遣いがみごとです(写真6)
用の美 籠の利用法
農作業に欠かせぬ籠が直売所の奥まった所に展示してありました、しょい籠や、梅干しを干す時のざる等。都会暮らしの目からはひとつのインテリアです。雑誌を放り込んでおくのに洒落ています。花をいけるのもよし。壁に掛けられるようにして、カードをはさんでみたら…。自然素材の良さは、使えば使う程、味が出て来ます。
顧客層へ
直売所の主なお客さまは農家以外の方々です。その方々の目に止まる工夫が必要です。籠等は店頭にあってもいいのではないでしょうか。そしてインテリアへの利用方法を呈示することも大切です。こんなおしゃれな使い道もありますと…。