コラム

「林佳恵のぎっしり、にっこり!村の知恵袋」

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【林佳恵】
新商品で地域を立ち上げる「イグゼあまるめ」

 わたくしが長く行き来をしている山形県東田川郡庄内町のJR余目(あまるめ)駅舎内には「あまるめホッとホーム」というアンテナショップがあります。ここはTMO(株) イグゼあまるめの直営店。TMOとはタウンマネージメントオーガニゼーションの略で、まちづくり機関のこと。

 わたくしが長く行き来をしている山形県東田川郡庄内町のJR余目(あまるめ)駅舎内には「あまるめホッとホーム」というアンテナショップがあります。ここはTMO(株) イグゼあまるめの直営店。TMOとはタウンマネージメントオーガニゼーションの略で、まちづくり機関のこと。イグゼ(EXE)は立ち上げるという意味のコンピューター用語からの命名だそうです。なんとわたくしは、「行くぜ」の庄内弁からの命名と勝手に思い込んでおりました。なぜならば、まちづくりに尽力されている原田眞樹町長、奥山賢一助役をはじめとする多くの方々が明るくユーモアにあふれておられるからです。その思い込みが捨て切れずに担当の方へ問い合わせますと、みごとにビンゴ! だってこの駅舎のショップの名前だって……。

◆ホームに直結 「ホッとホーム」

 その命名通りでした。わたくしが取材中にも電車を待つ女子高生が、窓辺のカウンターにておしゃべりしながらティータイム。無人の自動販売機の横で過ごすより、女性の店長さんに見守られてほっと安堵の場所なのですね。そのうちに陳列されている品々の中の刺し子の袋やポケットティッシュ袋にも目を向け、庄内刺し子に興味を持ってくれるやもです。

◆八面六臂の亀ノ尾

亀ノ尾入り玄米うどん 庄内町余目は、米の品種、亀ノ尾を育種した阿部亀治の里です。商品棚にも亀ノ尾入り玄米うどん、スティックチーズケーキの「亀ノ尾ちぃず」を発見。 帰京してさっそくうどんを茹でてみました。さっぱりと冷やしざるうどんに。亀ノ尾玄米粉25%米粉25%にゆきちからという小麦粉、そして庄内浜の塩。コシがあって味わい深い一品でした。庄内浜の塩はなかなかの存在感のある味なのです。包装紙のデザインに亀のイラストが。なんと甲羅に米の文字、尾は稲穂です。お見事。
 山形新聞に紹介されている記事によると、この亀は、同町の響(ひびき)ホールにて開催される「庄内国際ギターフェスティバルin響」の音楽監督、ギターリストの福田進一さんが描かれた由。うーーん、残念! せっかくの縁のある方のイラストなら、一束ごとの包装ラベルにも名を記すべきです。縁がもっともっと広がりつながるはず。三束入りの袋に入っているパンフレットにきちんと紹介されていますが、一束のおすそ分けが、営業につながることもありますよ。

◆お酒も勿論…

米焼酎「庄内の雫」 亀ノ尾の米と庄内こめこめチームが有機肥料にこだわって栽培した「スペシャルコシヒカリ」を原料とした米焼酎「庄内の雫」。写真の左右の瓶詰めのラベルはわたくしのデザイン。これもイグゼあまるめの企画商品。新しい売り方のためのラベルを依頼されて目下思案中です。

 

 

(写真)上:亀ノ尾入り玄米うどん 下:米焼酎「庄内の雫」

(2009.06.25)