開幕から5連敗、プロ野球巨人の優勝はもうない…?。どだい、昨年最下位のヤクルトを見下ろし、裏ローテーション投手を向けたのが失敗のもと。これは次戦の中日ドラゴンズの影に怯えたのだとも。ある評論家がこれを指して、巨人の「驕りと怯え」と言っていたが、そのとおりだろう。逆に巨人の躓きでペナントレースが面白くなったというのが、専らだとか。
先日、知人から3月発行の「経済倶楽部講演録」を借りた。それに寺島実郎氏の「世界の潮流と日本の進路」が載せられていたが、為替か、金利のせいか、経済オンチには分からないが、豪州のタクシー運転手の年収が1500万円もあるとか、ごく普通の人が北海道のニセコまでツアーでスキーを楽しみにくるのだと、紹介されている。外貨預金なぞしたこともないが、豪州やニュージランドの金利は6〜8%、それに円安メリットが加わって、こんな豪華な楽しみができるようだ。
それに比べてこの日本。宙に浮いた年金が整理できないうちに、その年金から保険料を天引き、預貯金金利は雀の涙、食品値上げのラッシュ、ガソリン暫定税率の再引き上げ?、日銀総裁は空席(先日、埋まったが)、いや、首相空席とまで揶揄されるほど、この国は混乱の極み。何もかも先がみえない中、食品は安全に越したことがないが1円でも安いものを、ガソリンも安いほどいい、が、われわれ国民の生活実態。
とりわけ、「失われた10年」のツケ?、ゼロ金利政策の影響は大きい。これから団塊世代が続々企業から離れるが、彼等に支払われる退職金は80兆円とも試算されている。仮に預金金利が5%あれば利息は4兆円、少しは財布の紐も緩むだろうにサブプライムローンのとばっちりで、銀行は多額の損失を抱え、日本株は低下の一途。こんな事情をとらえてか、いま勝間和代さんの「お金は銀行に預けるな」がベストセラー。でも、にわか勉強で株や投信で素人が儲かるはずがない。
日本人のDNAは農耕民族。田んぼを耕さぬまでも、額に汗して働き、コツコツ貯めるのが正道と思うのです。ついては、先日、近所のJAに年金の中から月1万円の積み立て貯金を開始。毎年1度ゴルフが楽しめ(低金利替り?)、満期には大リーグの松井のホームランを見に行こうと思っています(松井はもう引退?)。それなら、新婚旅行に行けなかったハワイに老夫婦で…。