バンクーバー冬季オリンピックが閉幕しました。日本とバンクーバーの時差は17時間。競技の生放送は日本時間の早朝から始まっていましたので、早起きをして日本選手を応援した方も大勢いたのではないでしょうか。これでやっと睡眠不足の日々から解放されますね。
バンクーバーは、英国の調査機関EIU(Economist Intelligence Unit)が毎年実施している「世界でいちばん住みやすい都市」調査で、7年連続でNo.1に選ばれた街です。
この調査は、人口あたりの「教育機関」「病院・福祉施設」「警察」などの数、交通機関や商店街の整備、ライフラインの確保、物価、人口の増減などを総合的に判断して住みやすさを「生活の困難度」で表しているそうです。
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しかし、あるグループや個人にとっての住みやすさとなると、違う判断基準で違う結果が出るでしょう。例えば、「日本人にとって」ということになると、海外の都市は言語や文化が障壁になります。個人となるとさらに結果が違ってくると思います。それは判断に個人の好み、生き方、価値観が大きく影響するからです。住めば都という言葉もあります。
それぞれの街にそれぞれの良さがあります。しかし、物質的な良さは真似できても、決して真似できないものがあります。ふるさとの自然やそこに生きる人々とのつながりです。私の母は、「便利かもしれんけど東京には住まんよ。友達がいるところがよか」と言っています。