コラム

消費者の目

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【花ちゃん】
農家を先生に野菜づくり

 今年のゴールデンウイークはほぼ全国的に晴天に恵まれました。5日間連続して晴れたのは50年ぶりとか。近所のホームセンターの園芸コーナーは、晴天を待ちかねた人たちで溢れていました。

 今年のゴールデンウイークはほぼ全国的に晴天に恵まれました。5日間連続して晴れたのは50年ぶりとか。近所のホームセンターの園芸コーナーは、晴天を待ちかねた人たちで溢れていました。茨城県南部に住んで20年近くになりますが、これほどの人出は見たことがありません。農業への注目が集まっていますし、春先の野菜価格の高騰もあって、自分で野菜を作ってみようという方が増えたのではないでしょうか。

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 ゴールデンウイーク前のことですが、出版社と種苗会社が共同開発したミニトマトの栽培セットを書店で見かけました。植え付けるためのポット、培養土、肥料、種だけでなく、栽培情報や料理方法を解説した冊子がセットになっており、誰でも簡単に野菜の栽培ができるというのがコンセプトです。とうとうここまで来たかという感じがしました。ちょっと重いのが気になりますが、料理方法までセットにして書店で販売した点が新しく、今後の展開に注目しています。
 私は農協が運営する家庭菜園を利用しています。4月、5月の週末には、近くの農家さんが先生になって栽培講習会が開かれます。夏野菜の植え付け時期を相談すると、「畑のそばにある欅が芽吹いたら霜は終わりだから植え付けても大丈夫」とのこと。お陰で大きな失敗もなく、新鮮な野菜を収穫することができます。経験豊富な農家さんの口から語られる生きた知恵や知識はこの家庭菜園の魅力となって、今でも多くの人が集まっています。

(2010.05.13)