ディズニーマジックという言葉をお聞きになったことがありますか。ディズニーのアニメにはさまざまな魔法使いたちが登場しますが、彼らが使う魔法のことではありません。ディズニーランドを訪れるゲスト（お客さん）に対してディズニーが仕掛けている魔法のことです。

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　初めて東京ディズニーランドを訪れたとき、地面のやわらかさに驚いたものです。これは、世界が変わったことを靴の底で感じてもらうため。ポップコーンの香りを園内に漂わせているのも記憶に残す演出です。ディズニーランドからは外の世界が見えませんし、トイレの鏡も最低限しか設置されていません。鏡に映った自分の姿を見て現実に戻らないようにする視覚のマジックだそうです。ディズニーランドで迷子放送を聞かないのは、迷子がいないからではなくて、セキュリティーと呼ばれる人たちが人知れずフォローしているから。あくまで楽しい気分を壊さないようにという配慮です。

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　各地のテーマパークの苦戦が伝えられる中、東京ディズニーリゾートの好調は群を抜いています。もちろん首都圏に近い立地は有利にはたらいていると思いますが、ゲストを感動させるための仕掛けがなかったら、これほどの成功は収められなかったでしょう。
　こうした視点で見ると、ディズニーランドはお客様にかかわるすべての人たちの良いお手本です。遊園地なんて疲れるだけだなんていわずに、一度みなさん自身の五感で確かめてみてはいかがでしょうか。