モノの値段は不思議です。同じ商品が様々な値段で売られています。例えば、レギュラーガソリンの価格は、地域や店舗によってずいぶんと違います。インターネットで投稿された全国のガソリン価格情報を提供している「ガソリン価格比較サイトgogo.gs」によると、2010年6月30日22時現在、直近7日のレギュラーガソリンの全国平均価格は1リットル当たり133円です。一番安かったのは沖縄県で、県内の平均価格は1リットル当たり125.1円。一番高かったのは島根県の1リットル当たり140.5円でした。その差は実に1リットル当たり15.4円ですから、40リットル給油して600円以上違うことになります。
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ガソリンは商品自体の差別化が難しい商品です。全国どこで給油しても同じ品質です。そのため、石油元売会社はメンバー割引などで顧客をつなぎとめようと必死になり、顧客の方は価格だけを追いかけている感があります。
10年前は給油中にスタッフが窓を拭いたり、ごみを捨ててくれたりするのが当たり前でした。給油後にティッシュなどの景品をもらえると、なんとなく得した気分になっていました。コストを下げるため、ガソリンスタンドは次第にセルフ給油に変わり、より価格の安い店舗に顧客が集まる構図が出来上がったように思います。
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最近、ガソリンスタンドのスタッフの元気のいい挨拶が妙に懐かしく感じられます。人の温もりが感じられるサービスにお金を払う時代が再び来ることを期待しているのは私だけでしょうか。