コラム

消費者の目

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【花ちゃん】
原発事故、一刻も早く終息を

 トマト、キュウリ、ナスは夏野菜の定番です。我が家でも家庭菜園で野菜作りを楽しんでいますが、これらの定番野菜は毎年欠かさず植え付けています。トマトは特に好きな野菜で、例年なら料理用トマトも含めて16株ほど植えていたのですが、今年は放射能がなんとなく心配で、2種類4株しか植え付けませんでした。

 市場では、安全基準を超える放射能が検出された農作物は出回らない仕組みが機能していますが、個人で栽培している野菜については、個人の責任でリスク管理するしかありません。公表されている最寄りの測定地点の放射線量から考えると大丈夫という気もしますが、よく分からないというのが正直なところです。

 家庭菜園の野菜の放射能量を実際に測定してみれば安心できるのかもしれませんが、個人レベルではそこまではできません。近所のスーパーで安全が保証された野菜を買って食べればいいと思うと、ついつい畑の管理が疎かになってしまいます。せいぜい畑が雑草だらけにしないように気をつけなくては。

 放射能は目に見えないことによる不安もありますが、何より自分で被爆量を管理できないところが厄介です。放射能の拡散は風向き次第。農家にはどうしようもありません。収穫後に放射能を測定して、基準を超えていないものだけを市場に流通させることで消費者の安全は担保されますが、一方で農家は大きな不安を抱えることになります。1日も早く原発問題が収束することを望みます。

(2011.07.05)