コラム

消費者の目

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【花ちゃん】
知恵で夏を乗り切ろう

 7月1日から「15%節電」が東日本の1都15県でスタートしました。我が家でも、ダイニングテーブルの上の照明をLED電球に変え、冷蔵庫の設定温度を少し高めに設定し、クーラーを極力使わないようにするなど、微力ながら節電への協力を始めました。

 7月1日から「15%節電」が東日本の1都15県でスタートしました。我が家でも、ダイニングテーブルの上の照明をLED電球に変え、冷蔵庫の設定温度を少し高めに設定し、クーラーを極力使わないようにするなど、微力ながら節電への協力を始めました。
 今では当たり前のようにクーラーを使っていますが、私が産まれた頃には、クーラーどころか扇風機も十分にはありませんでした。母は、よほど私の汗疹で苦労したようで、私が小学校に通うようになっても、くすり箱には汗疹の薬が入っていました。それでも何とか夏を乗り切れていたのは様々な生活の知恵があったからです。

  ◇    ◇

 夏が近づくと、父は縁の下においてあった「よしず」を取り出し、窓の外に立てかけていました。庭の植木に毎夕水やりをするのは、子供の仕事でした。ホースで水を撒く時に、しぶきがかかって気持ちがいいので、弟と争って水やりをしたものです。水やりを終えた時分にはもう日が傾いていて、しばらくひんやりした風を楽しむことができました。
 母は、「夏には熱いものを食べた方が良い」というのが口癖で、熱い冬瓜のスープをよく作っていました。冬瓜には体を冷し、熱をさます効果があると言われていることを、大人になってから知りました。
 これから暑い夏がやってきますが、昔からの日本人の知恵を使えば何とか乗り切れそうな気がします。今回の節電を子供たちに知恵を伝えるチャンスと捉えて、積極的に楽しみたいものです。

(2011.07.21)