女性はおいしいものを食べることが大好きです。お得なレストランも本当に良く知っています。この「お得」というのが肝心で、どんなに美味しくても値段があまりにも高いようだと敬遠されます。では安ければ良いかというと、安かろう、悪かろうでは駄目。この値段ならこの程度だろうという期待を超える料理やサービスに出会った時、人はお得感を感じるようです。
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先日、妻とランチを食べに行ったレストランは、地元の農家さんが育てた野菜や果実を使った身体にやさしいお母さんの味がコンセプトで、食べ放題のブッフェスタイルでした。
ビュッフェで私が一番嫌いなのは、料理を取るために行列することなのですが、ここは目移りするほど品数が多く、料理を並べるスペースが十分にとってあるので、他のお客さんとぶつかって気まずい思いをしたり、並んでイライラしたりすることは、まったくありませんでした。
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どの料理も野菜がたっぷり使われており、その美味しさを引きだすレシピは独創的で、工夫に満ちていました。制限時間がないので、食後もゆっくりとコーヒーを飲みながら話ができます。私のビュッフェに対する期待をはるかに超えていました。価格は周辺のレストランよりは3割ほど高いのですが、人気があるのもうなずけます。
しかし、人は一度良い経験をするとそれが基準となり、次はもっと良いサービスを求めるようになります。それに応え続けられるお店だけが繁盛店として長続きできるのです。