コラム

消費者の目

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【花ちゃん】
NAHAマラソン

 昨年に続いて今年もNAHAマラソンを走りました。今年で27回目という歴史のある大会です。歴史を背負うと肩に力が入るものですが、そんな感じは微塵もありません。

 昨年に続いて今年もNAHAマラソンを走りました。今年で27回目という歴史のある大会です。歴史を背負うと肩に力が入るものですが、そんな感じは微塵もありません。
 最近のマラソンブームで募集人員よりも申込者の数が上回ってしまうため、抽選で参加者を決める大会が増えていますが、この大会は先着順なのが非常に新鮮です。制限時間には厳しいものの大会運営はおおらかで、ランナーにもがつがつしたところがありません。

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 沖縄の人たちにとって、この大会は親戚や仲間が一堂に集まって宴会をするための口実になっているようなふしがあると、この大会に8回参加している友人は言います。ゴールとなっている那覇市の奥武山陸上競技場の周辺で地元の方と話をしたところ、そのような話を聞いたとの事でした。
 確かに、奥武山陸上競技場のある奥武山陸上運動公園には、場所取りがしてあって、戻ってくるランナーを迎えようと続々と人々が集まっていました。

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 大会の持つ雰囲気は、その大会の地元の人たちの参加が多いほど地方色豊かなものになるような気がします。沿道で応援する人々も自分の知り合いが走るとなると力が入ります。他のランナーにも熱い応援が伝わり、自分の力以上にがんばれるという好循環が生まれます。
 最近さまざまなご当地マラソン大会が開かれるようになりましたが、大会関係者、ランナー、応援の人々が一体となって作り上げているNAHAマラソンはひとつのお手本でしょう。

(2011.12.08)