私は大学時代、友人に誘われて男声合唱を始めました。卒業して四半世紀以上たった今でもOB合唱団の一員として活動しています。
今一番の関心事は、11月に行うコンサートの集客のことです。800席のホールをどうしたら満席にできるのか。私たちなりの成功のシナリオを作成している最中なのです。
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単独の演奏会をやるには、それを支える人材とノウハウが必要です。お客様に聴いていただく音楽に責任をもつ指揮者、ステージの進行を支える人たち、ロビーで来場者をさばく人たち、運営全体を管理する人、チラシのデザインをする人、チケットの管理と集客の作戦を立てる人などなど。そして演奏家でありチケットのセールスマンでもある出演者。だれが欠けても演奏会を行うことはできません。
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私たちのポリシーは、チケットはちゃんと定価で買っていただくということです。
観客の多くは友人・知人なので、「来ていただけるのなら」と、チケットを差し上げてしまいたくなります。でも、そこはぐっとこらえて定価で販売することで、その値段に見合う良い演奏をしようという動機につなげています。
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40人の出演者が均等に20人集客できれば800席のホールが満席になりますが、計算通りにはいかないものです。
1人で40枚、50枚売れるメンバーもいれば10枚も売れないメンバーもいるからです。それぞれのライフステージや環境によって売れる枚数に違いが出るのは致し方のないことです。
これをカバーし合うことが美しいハーモニーを響かせるために最も重要なことかもしれません。