(社)農業開発研修センター(会長=藤谷築次京都大学名誉教授)は「地域農業振興に関する研究会」を2月16日から3日間、京都JA会館(京都市南区東九条西山王町)で開く。担い手の確保に焦点を当て現場の実践に役立つ方向で地域の農業振興や農政の新しい展開方向を議論する。実践で成果を挙げている現場のリーダーや、現場の事情にも詳しい研究者・専門家ら6氏の報告とシンポジウム、懇談会などがある。
第1日の報告は▽高知大学教育研究部総合科学系・飯国芳明教授の「国民合意型の日本農政をどう実現するかー諸外国の農政との比較を通してー」▽生活クラブ事業連合生協連合会・加藤好一会長の「わが生協が描く日本農業・農協の姿ー遊佐町との産直事業を通して見えてきたことー」。
2日目は▽滋賀県立大学小池恒男名誉教授の「地域農業の持続的発展の基本方向」▽大阪府農政室推進課・森田彰朗課長補佐の「都市農業活性化に向けた独自の認定農業者制度の取り組み」▽宮崎県・高千穂地区農協畜産部・佐藤高則部長の「山村農業活性化に向けたJAの肉用牛増頭運動の展開」▽(株)六星(石川県白山市)・軽部英俊社長の「ヤングパワーを活かした多角的農業経営の展開」。
3日目は「地域経済・地域農業の再生に必要なものは何か」をテーマにした実践報告として▽有限会社反田組農業部「桜江オーガニックファーム」(島根県江津市)・反田孝之部長の「建設会社の挑戦」▽(株)JAアグリひみ・川上修社長(JA氷見市組合長)の「JA出資型農業生産法人の挑戦」。
なお2日目は午前にシンポジウムと午後に全体討論があり、また3日目には最後に小池名誉教授の総括報告がある。
参加申し込みは2月12日までだが、定員100人になり次第締め切る。参加費6万円。問い合わせは農業開発研修センター(京都JA会館内)Tel.075(681)4297