3月号の特集は、JA高知市が開発した「室戸海洋深層水を使った無洗米」の販売スタートについて。米離れの今、米を食べてもらうためには売れる米を作ろうと、無洗米の製造・販売に取り組んだ。さらに、特徴のあるものをと、室戸海洋深層水を使うことを思いついたという。
無洗米の製造方法は、粗ぬかを取り除いた白米に5%の水を加え、タピオカでぬか層を取り除く方法。この時使う水を室戸海洋深層水にした。『米のうまさがそのまま残っている無洗米』の開発過程を詳細に紹介している。「この無洗米の販売拡大により、生産者からの米の買い上げ数量を増やしたい」との山中組合長のコメントも。4ページにわたる記事だ。
今月の『いきいき農業』欄は、山地酪農で成牛50頭、子牛20頭などを飼育する鹿嶋利三郎さん(53歳)。茨城県の出身で東京のサラリーマンだった。日本で初めて山地酪農を始めた岡崎正英氏の著書を読み、岡崎農場の研修生となったのが、きっかけ。奥さんはファームステイやバター、チーズを使ったケ−キの販売なども手掛けたいという。
「食育はこどもの心を耕すこと」と、地元小学校の生徒と交流を深める青壮年部の紹介記事は、心をなごませる。