表紙は、古い浴衣や布団の布を再利用した布ぞうりの写真だ。人物写真の表紙が多いJA広報誌の中では珍しい。
布ぞうりは「肌触りが良く、汚れても洗えるから長い間使えます」という作者の別府憲子さん(美濃市)は、JA女性部の講習会で作り方を習った後、履き心地や見た目を考えて自分流にいろいろ工夫を加えている。
◇
表紙の裏には一般から募集した「昔のくらし」の写真をシリーズで掲載している。今月号の提供者は佐藤春美さん(郡上市)で写真の題材は屋根瓦葺き替え。
約50年前に親戚の民家で行われた時の作業風景で、今と違って機械などはなく近所の人や親戚が総出で協力している。
単なるレトロ趣味にとどまらず、共同体の変化を考えさせたりもする映像だ。