地元食材を病院食に取り入れはじめたのは、新鮮で安心な食材を使うためだけでなく「JA」をアピールすることも理由一つにある。患者さんにも地産地消を知ってもらおうと、県内JAの食材を使ったメニューには献立表に産地を表示している。
問題点もある。消化によい食事を必要とする特別食には適さない食材もあること。病院は患者さんに対応した食事を提供するため、少量多品目を望んでいる。
病院側からは「珍しい野菜の調理方法や野菜の資料やレシピ情報がほしい」、生産者からは「消化によい、大量調理向きなど病院に適した野菜を知りたい」との意見があり、地産地消をすすめるために3者間の情報交換の重要性を実感したと伝えている。