といっても、乾パンなどいわゆる非常食ではない。同誌が紹介するのは、常温保存できる野菜や豆、乾物など、手元にある食材を利用した、簡単でおいしい料理。切干大根のケチャップ煮、いり豆ごはん、ブロッコリーのおかかあえなどで、料理研究家・坂本廣子さんが監修している。
めざすのは「日常のご飯」だという。非常食を「日常」に近づけることで、栄養的な安心感が得られるし、お財布にも優しい。だが最大のメリットは「元気が出る」こと。
普段から利用して調理に慣れ、食材を回転させる「ランニングストック」を意識すれば、多少の不便はあっても乗り切れるという。
東日本大震災から2年たつが、息の長い「備え」のため、ぜひ参考にしたい。