今月号で登場するのは女性組合員の堀江澄子さん。堀江さんは、18歳で果樹園を営む夫のもとに嫁ぎ、以降、果樹園の仕事、家事、育児と、休む間もなく働き続けた。「夜はお姑さんに布団作りを教わりながら針仕事。お父さんは出稼ぎで家にいなかったので、うちのことは私一人でやっていた」。娘が大学に進学したのを機に念願のパッチワークを始めた。「夢中になって針を走らせているときが何よりも楽しくて、幸せ」。
こうした「一代記」の合間に、女性支部での活動もチラリ。「みんなで集まって、おしゃべりするだけでも本当に楽しくて」。
組合紹介の記事といえばイベントなどが主流だが、「人となり」を丁寧に描いた文章は、素直に心に届く。