「再発見!知多半島 みる きく あるく」。今回号で132回目となる長編企画である。今回は郷土の2人の「徳本」さんの紹介。大学の先生の寄稿で、単なる人物紹介でなく、内容はその人の思想や哲学の分野に渡る。
一人は永田徳本。今の愛知県碧南市大浜の生まれ。16世紀から17世紀にかけて医学・薬学によって人々を救った。肩こりに効く膏薬の「トクホン」は、この徳本さんにあやかったもの。
もう一人は18世紀から19世紀にかけて念仏の教えを説き、人々の信仰をあつめた徳本上人。「南無阿弥陀仏」を唱えることで救われるという教えを説き、「念仏聖」として諸国をまわった。
知多半島を訪れたかどうかははっきりしないというが、この教えは根付いており、半島にあるゆかりの寺院や、徳本上人の坐像などを紹介している。出典資料も紹介してあり、歴史好きだけでなく、地元の人には興味ある内容になっている。