JA広報誌便り

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【「JAひゅうが」 3月号 (宮崎県)】
人物紹介のポイント 夫婦一緒に JAひゅうが

 広報誌の「売り」の一つは、人物を登場させることである。意欲満々の若い農業者やベテラン農業者など、取材対象に苦労はしないはずだ。ただ、農業者以外に女性部員や地域で文化的、社会的活動をしている人も取り上げたい。また、人物紹介は、限られた取材時間のなかで、その人の思いをどう引き出し、伝えるか。取材力が問われる分野でもある。広報誌の中から特徴ある人物紹介記事を紹介する。いずれも連載で、写真もうまく、編集者の力の入った作品である。

「JAひゅうが」 3月号 (宮崎県) 人物紹介は、とかく男性のみになり勝ちだが、ほとんどの農家は妻あっての営農であり、夫だけ、あるいは妻だけが登場する理由はない。「好きです農業」はキンカン栽培農家の夫婦を紹介する。
 平成12年からキンカン栽培を始めた農家で、夫が勤めを退職するまで10年近く妻一人で支えてきた。特にキンカン栽培の仲間仲間との信頼関係を聞き出しており、「分からないことはしっかり教えてくれるし、栽培面で言いにくいこともはっきり指摘してくれる。みなでレベルアップして行こうと言う意識もあり、すばらしい仲間」という言葉を引き出している。
 サブ見出しも「人のつながりに感謝して」となっており、取材の意図がうかがえるが、収穫や品質向上など、作業や栽培上の苦労をもう少し聞き出したい。特に妻の声を。ハウスの中の作業と夫婦が笑顔で並ぶ写真、それにキンカンのアップの組み合わせがよい。

(2014.04.02)