人物紹介は、とかく男性のみになり勝ちだが、ほとんどの農家は妻あっての営農であり、夫だけ、あるいは妻だけが登場する理由はない。「好きです農業」はキンカン栽培農家の夫婦を紹介する。
平成12年からキンカン栽培を始めた農家で、夫が勤めを退職するまで10年近く妻一人で支えてきた。特にキンカン栽培の仲間仲間との信頼関係を聞き出しており、「分からないことはしっかり教えてくれるし、栽培面で言いにくいこともはっきり指摘してくれる。みなでレベルアップして行こうと言う意識もあり、すばらしい仲間」という言葉を引き出している。
サブ見出しも「人のつながりに感謝して」となっており、取材の意図がうかがえるが、収穫や品質向上など、作業や栽培上の苦労をもう少し聞き出したい。特に妻の声を。ハウスの中の作業と夫婦が笑顔で並ぶ写真、それにキンカンのアップの組み合わせがよい。