JA紀南は、全国的に知られた「南高梅」の産地。掲載された60歳の農家も、梅とミカンを栽培しており、JAの梅部会長でもある。長男と次男が就農しており、後継者に不安はない。「剪定も防除もあらゆる農作業は何でもさせようと心掛けている。失敗しても最後は自分のためになるはずだ」という本人の考えを引き出している。
趣味のラリーも紹介。「ラリーに出るため、日々の農業もムダな部分を省き、所得を確保するために効率的に働こうと、メリハリをつけて取り組む癖がついた」という。ここまで聞き出すにはかなりの取材力が必要だ。暖地の和歌山では、やや時期遅れの感はあるが、満開の梅園の中での写真は目を引く。絵解き(写真説明)もていねいだ。