全国食肉学校の食肉販売科の卒業生。「牛1頭を精肉店と協力して無駄なく使っていけば、高品質な肉をリーズナブルな価格で提供することができる」と、家族が経営する精肉店と連携する形で焼肉店「弘」を開業。輸入肉で廉価なチェーン店と和牛高級焼肉店の間の価格帯で、しかも美味しい和牛焼肉を食べさせる店として味にうるさい京都で評価され、現在、4店舗を展開。そうした経験から、「みんなが松阪牛や最高級ランクA5の肉を求めているわけではない」から、高級肉だけを追求する姿勢は、消費の現場からかけ離れてしまうのではないかと危惧し、「美味しい国産牛を消費者も納得できる価格で提供できるネットワークをつくっていくことがこれからの食肉業界のあり方の1つではないか」と語る。(詳細は「シリーズ:食肉流通フロンティア ―全国食肉学校OBの現在」第6回を)